東京インドア2005

2005東京インドアその2

前回のつづき)
PPOがいかにして臨場感を獲得しているか。一番にはコートの閉鎖性?である。フロアには選手と審判、そしてボールパースンしかいない。コートには高くてダークなバックフェンスが立てられている。仮設スタンドもサイドとバックにそれぞれつくられ、コートぎりぎりまで観戦者に開放されている。東京インドアではバックフェンスこそあるもののひとまたぎで越えられほどの低いものである。アウトコートには大会役員とか関係者がたくさんいて、いそがしく動きまわっており、それは選手からも観客からも丸見えであり、著しく緊張感を欠く。集中のさまたげになる。それはプレーヤー、観戦者両方に悪影響をあたえている。裏方を見せる必要などないではないか。
 仮設スタンドが無理でもせめて高いバックフェンス(高いといっても人の身長ぐらいだ)をいれてほしい。これで全然違うはずである。そういえば旧東京体育館時代には仮設がコートサイドにはいっていた。やはりぜひこれも復活してほしい。
 PPOはティアワンというWTAツアーでの最高ランクの格付けであり、多額のお金をつかったプロ興行だから、東京インドアとの比較はフェアでないことは百も承知である。でもやれること、参考になることはあるのではないかとの思いからあえて比べている。
 同じく東京体育館で開催される硬式テニスの日本リーグ(入場無料-観客は極めて少ない)は仮設こそいれていないが、カーペットとこの(高い)バックフェンスをいれている。ダークなバックフェンスをいれることでボールの視認性が高くなり、選手の集中力がアップし、緊張感がまし、かならず、かならず、好試合が増える。また裏方を観客からマスクすることでギャラリーの集中力もアップし、これも間違いなくゲームのレベルアップにつながること疑いなしである。
 さらに提案、現在4面を使用しているが、これを2面にしたらどうか。4面展開は観戦者からすれば非常に気が散る。選手のエントリーを減らしてでも、実現してほしい。問題は中身だからである。旧東京体育館時代には2面の頃があったし、駒沢は2面だった。

 コートを2面にし、ボールパースンを配置し、サーフェースはカーペット、バックにはダーク色の背の高いフェンス、そのうしろには仮設スタンド。これぞ理想の姿!!まるで硬式テニスの会場だが、いいところはまねすべきである。

 ただPPOという大会はあまり好きでははない。毎年のように観戦にいっているが、会場に配置された係員の態度の横柄さといったら!!2度ときてやるものか、と毎年おもってしまう。彼らの態度が会場全体に影響しており、異常に空気が張り詰めていてほとんど堪え難いほどである。硬式テニスの会場は静かなものだが、あれは異常である。松岡修造も同様のことをいっていたし、複数の硬式関係者の指摘もある。選手の側からプレーやりにくいとの声もある。が、一向に改善されない。今年はいかないかもしれない。

さて次回はやっと今大会について書けそうである。

2005東京インドア

 東京インドアはもっとも観客のおおいソフトテニス大会である。これは今も昔もかわらない。昔はもっと多かった。古い雑誌(月刊軟式テニス、現在のソフトテニスマガジン)をみると、8000とか9000人なんて数字が書かれている。旧東京体育館の時代である。そのころソフトテニスはメジャースポーツでマスコミにも煩雑に登場していた、なんてことはいっさいなくて、今とかわらない。いや現在はテレビがあるので、むしろ昔のほうが悪いかもしれない。
 旧東京体育館は現在のよりすこしせまかったが、その分臨場感があった。ボールの音もインドアらしくよく響いた。ただ、冷暖房はなく、死ぬほど寒くて、毛布持参の人も多かった。その旧東京体育館最後の東京インドアで優勝したのは神崎・濱田組であり、当時のインカレチャンピオン。神崎選手はまだ2年生だった。1985年のことである。
 その前年の1984年大会は木口・横江が最後に優勝した年になる。決勝の杉本・佐藤戦のファイナルでの横江さんの三連続ポイントは忘れ難いスーパープレーだ。超満員の東京体育館がどよめきそして静まりかえった。あの異様な雰囲気はあれぎり、東京インドアでは、感じたことがない。木口・横江は最多の5回優勝。
 もうひと組5回優勝を達成した北本・斉藤が登場するのは1990年のことで、その年、たしか東京インドア初出場だった彼らは当時の天皇杯チャンピオン神崎・小野寺、そしてベテラン木口・木谷と同ブロックだったが(神崎・小野寺vs.木口・木谷も忘れ難いゲーム)、突破。そのまま優勝してしまう。北本選手は当時3年生、斉藤選手は4年生。北本・斉藤はその数カ月後におこなわれた北京アジア五輪国内予選を勝ち抜き初めて日本代表に。以後、ほぼ10年にわたり、代表をつとめることになる。そのころの東京インドアは新東京体育館建設中ということで駒沢体育館で開催されていた。東京オリンピックの施設だった同館は、これがまた凄い体育館で、なぜかハトがとんでたりする(現在は新しく建て直されている)。アクセスもあまりよくなかった。ただ狭いので臨場感は抜群。キャパは小さいが身の丈にあってたような気もする。

 新しい東京体育館は旧体育館や駒沢と違ってフローリング、つまり木床になった。このサーフェ−スはイレギュラーがおおい。イレギュラーがおおいとプレイヤーは集中が難しい。新館になっていいゲームがすくないのはここに大きな原因があるのではないか?新館に移ってすぐはカーペットを敷いていた(東京体育館所有のカーペットコート)。そこでは上松・大橋vs.北本・斉藤という大試合があった。見栄えという点からでもカーペットを敷くのがのぞましいし、ボールも実際に見やすい。四月の女子選抜では敷いている。ぜひ東京インドアでも早期に実現してほしいものだ。

 旧館や駒沢では臨場感があったと書いた。新館にはそれがない。体育館がおおきすぎるのか?それもあると思う。インドア特有の打球音の増幅もあまりない。でもそれだけではない。東京体育館で同じ1月に開催されるPPO(東レパンパシフィックオープン)などは見事な臨場感を獲得している。こころみに東京インドアを観戦されたかたはPPOにも足をはこんでみられるとよい。本大会は入場料をとられるが直前の予選なら無料である。予選といってもPPOはティアワンであり、しかも本戦のエントリー数が絞られているので、カットオフがめちゃくちゃに高く見ごたえがある。2,3年まえにはあのミスキナを予選でみたことがある。当時ランキング急上昇中だった。(続く・・・

東京インドア

東京インドアの全対戦結果をここに(クリック)。男女ともアジア選手権代表が決勝に進出。河野・濱中が4試合で失Gなんとゼロ。この高いレベルではにわかに信じ難い結果、快挙。レヴューをたぶんここで公開予定。

東京インドアプレヴュー

PC070084日本男子はアジア選手権で台湾の異質なテニスに破れた。今後日本はどうなるのか?どうするのか?途方にくれるほどの衝撃であった。アジア選手権にでた選手が今回全員出場するわけだが、なんらかの対策というか指針が今大会で示されるはずである。つまり、アジア選手権の影響が色濃くでるはずであり、それが今回の大きな見所である。誰が勝つかなんてそれにくらべればあまり重要ではない。どんなテニスをするか、その一点に注目したい。日本代表として大会(アジア選手権)に出た以上、そうする責任のようなものがあるのではないか、と思う。期待したい。いままでと何もかわらないとしたら、あまりに救いがないし、そんなことはないと信じたい。たしかにアジア選手権からまだ日が浅い。しかし時間はあまりのこされていないのである。

東京インドア 1月9日 東京体育館(JR総武線 千駄ヶ谷駅下車1分)

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