Garuda Indonesia SOFT TENNIS CHAMPIONSHIP 2011
先週(16−18)インドネシアのジャカルタで行われたGaruda Indonesia Soft Tennis Championships。今年11月に開催される同国で開催される東南アジア競技大会(通称 シーゲームス)への強化対策としてインドネシア協会がガルーダ航空のスポーンサードを得て開催された。
東南アジア競技大会(東南アジア五輪)にソフトテニスが初参加することは既にお伝えした通りだ。同大会はIOC(国際オリンピック委員会)の公式イベントであり、東アジアでいえばEAST ASIAN GAMES(東アジア競技大会)にあたる東南アジアのオリンピックである。
歴史は東アジア競技大会よりずうっと古く、第一回は1958年、以後2年置きに開催されている(東アジア競技会は1993年スタートで4年置き)。このシーゲームスの盛り上がり方は、どうも日本人の想像を絶していて、オリンピック以上のものがあるらしい。東アジア競技大会はおろかアジア競技大会でもいまいち盛り上がらない日本にいらいらすることが多い私としてはうらやましいし、ずうっと健全な気がする。
東南アジアにおけるソフトテニスの発展のキーはこのシーゲームスへの参加だ、ということは早くからいわれており、関係者の努力がつづいていた。いままで何度も正式参加が伝えられてきたが、なぜか、実現しなかった。前回のラオス大会はこんどこそ、ということだったが流れ、やっと今回正式種目入りとなったわけだ。
東南アジアは世界ソフトテニス界において、モンゴルとともに第二グループを形成しており、第一グループの三強日本、台湾、韓国を猛迫している、といってもいい。特にシングルスに関してはもはやほぼ並びつつあるといっていいだろう。特にタイ、フィリピン、インドネシアの選手が三強からたびたび金星をあげており、こうなるともう金星とはとてもいえまいというほど。ダブルスでもインドネシアを中心として3強にせまりつつある。第一Gと第二Gの間にいた中国は、男子に関しては第2Gが取り込んでしまった感がある。(90年代のデレオン、パグヨといったフィリピン勢の活躍。21世紀にはいっていからはヴィチャパン、チャナポン(なんとバンジュンを撃破)、ナリー(中山盃で2度優勝)らタイ勢の台頭。そして2004年のエディの活躍に始まるインドネシアの大活躍。2007年のアジア選手権ではフィリピン男子が団体戦で3位に躍進、と枚挙にいとまが無い。)
世界選手権まで一ヶ月となったが、東南アジア諸国にとってはさらにその先にあるシーゲームスしか眼中にない、ともいわれる。また今回の大会には他の東南アジアのチームが招待されていない。この強烈なライバル意識!!。第二グループが第一グループを飲み込む日は意外に近いか?彼らのさらなる台頭で、ソフトテニスはますますエキサイティングになっていくことだけは間違いあるまい。
優勝 | 準優勝 | ||
団体戦 | 男 | 韓国 | 日本 |
女 | インドネシア | 台湾 | |
ダブルス | 男 | 桂・内山 (日本) |
FEARY/HENDRI (インドネシア) |
女 | 周秋萍・朱芸萱 (台湾) |
WUKIRASIH/JULIA (インドネシア) | |
シングルス | 男 | 桂 (日本) |
呉 (韓国) |
女 | 江婉埼 (台湾) |
WUKIRASIH (インドネシア) | |
ミックスダブルス | 小栗・黒木 (日本) |
安・WUKIRASIH (韓国・インドネシア) |
男子団体戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | rank | |
1.日本 | 0-3 | 3-0 | 1-2 | 1-2(4-2) | 2 | |
2.韓国 | 3-0 | 2-1 | 3-0 | 3-0 | 1 | |
3.台湾 | 0-3 | 1-2 | 2-1 | 1-2(2-4) | 4 | |
4.インドネシア | 2-1 | 0-3 | 1-2 | 1-2(3-3) | 3 |
女子団体戦 | 1 | 2 | 3 | rank | |
1.日本 | 1-2 | 1-2 | 0-2 | 3 | |
2.台湾 | 2-1 | 1-2 | 1-1 | 2 | |
3.インドネシア | 2-1 | 2-1 | 2-0 | 1 |
インドネシアチーム 韓国チーム バンジュン、オーソンリョル、アンドンイル、ヤンセヒョン、キムジュゴン・・・ 超豪華だ。 こちらも王俊彦、リンシュウウ、チョウチュウピン、ジャンワンチーと世界のトップがインドネシアの為にかけつけた。日本はALL JAPAN U20が参戦。次代に担うべき俊才ぞろい