イスヨル(左)にアドバイスするキムキョンハン(2011韓国代表決定戦より)
1998年のアジア競技大会(バンコク)で韓国スリートップ(ヨンドン、キョンハン、ヒースー)が勢揃いして以来、2008年までの11年間11度の国際大会に必ず彼らのうち一人以上が韓国代表に名を連ねていた。
3人そろい踏みだったのは3度(1998、1999、2002)。そのうち2回は団体戦で優勝している。ちなみに十一年間で韓国の団体優勝は3度(1998、2002、2008)だけ。
しかし、ついに2010広州アジア競技大会には3トップがひとりも姿を現さなかった。ヨンドン、ヒースーはすでに引退しコーチ業に。ただひとり、一度は引退宣言しながらも、プレーイングンマネジャーとして現役を続行していたキョンハンも代表決定戦決勝で惜敗し、代表を逃したのである(右画像は2010アジア競技大会代表決定戦でキョンハン。イヒョンスとのペアで代表まであと一勝、ほんの数本だった)。
そして今年、そのキョンハンも予選にエントリーしなかった。私は何度も韓国代表決定戦をみてきたが3トップが誰もいないというのは初めての経験である。
中堀の引退、高川の代表落ち、そして3トップの消滅、あきらかに時代は大きく動いている。そして次代はみえていない、と思う。かけがえがない、のである。--->本文はこちら
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帰りしな、NTTの藤川監督とばったり。『(最終予選にでないのは)17年ぶりです』と悔しそう。たしかに地元広島枠で出場した2003年世界選手権予選を除き、NTTが、中堀・高川が、最終日にいなかったことはなかった。
中堀の引退のあと初のビッグトーナメントとなった今大会。その喪失感はやはり大きい。クレーコートへの不慣れ?なのだろうか。全体として低調。カットラインの極めて高いエリートの集団によるトーナメント(出場資格が技術等級の最上級エキスパート保持者)であるから、センスとか天才とかを感じることはそれはある。しかし凄い技術であるとか、とんでもない打球力であるとか、驚異的なフットワークとかをみせつけられるということがほとんどなかった。緊張が萎縮にむかったのか?それとも・・・・
画像は優勝直後の篠原・小林。
篠原秀典・小林幸司(日体大桜友会・ミズノ)だけが別格、彼らだけが10月の世界選手権(韓国聞慶市)本番の決勝までをしっかり見据えており、気迫に満ち満ち、心技体すべてが充実している。広州アジア競技大会で覚醒した小林はそのテンションをそのまま持ち込み、篠原のネットプレーにはさらなる進捗がみとめられる。彼らがベストの状態であったとか絶好調であったとかというのではないが、立っているステージが他の選手たちとはまるで異なっているように思われる。9戦全勝(不戦勝1)は当然すぎるほど当然といえるだろう。
ここ数年、国内大会の中心が篠原・小林であったのは誰もがしる通りである。篠原・小林のダブルフォワードが国内大会を席巻していたのである。つまり彼らを倒さねば、ダブルフォワードを攻略しなければ代表はありえないといっていい。なのにそれがもうひとつみえてこない。なんとも不可解な感じである。
3位の鹿島・井口(ヨネックス)。新社会人、期待のリユニオンである。
二人がまだ高校生だった2006年の天皇杯(全日本選手権 博多の森)でベスト4に進出している。
(3次リーグ)初戦で松口・山口(ヨネックス・日体大桜友会)に足元をすくわれ、花田・花田(京都市役所)戦も大苦戦。とても良い出来とはいえなかったが、最終戦で篠原・小林とファイナル。マッチこそなかったが今一歩まで迫った。
全体として、現在もっとも期待される若手ぺアとしてはおおいに不満の残るテニスであったが、悪いなりに最終4組に名を連ねたのは評価に値するか?
国際大会予選2年連続優勝を果たした篠原・小林。篠原は世界選手権に2大会連続2度目の出場。国際大会には2005年東アジア五輪より6大会連続6度目の出場。小林は世界選手権初出場。国際大会には3大会連続4度目(2004、2008、2010、2011)。このペアで昨年のアジア競技大会(広州市)個人戦ダブルスで銅メダルを獲得している。篠原個人では2006アジア競技大会(ドーハ)シングルス銀メダル。2008アジア選手権(韓国聞慶)シングルス銀メダル。
男子2位の松口・山口(ヨネックス・日体大桜友会)。ナショナルチーム外からの参戦だが、今大会男子をもっとも盛り上げた。注目の新ペア村上・高川(NTT西日本広島)を2次リーグ敗退に追い込み、鹿島・井口(ヨネックス)にも快勝。篠原・小林(日体大桜友会・ミズノ)には完敗だったが・・・松口の吹っ切れたようなテニスは勢いがあり見ていて楽しい。今後におおいに期待。最終予選では最多の14ゲームを獲得しながら、杉本・森原(東芝姫路)との決戦(最終戦)に惜敗し、準優勝に終わった佐々木・大庭(NTT西日本広島)。この対戦勝っていれば無論全勝で佐々木・大庭の優勝。同時進行の上原・阿部vs.高橋・山下が逆の結果なら上原・阿部の優勝とリーグ戦ならではのスリリングな展開だった。
参考 | 杉本・森原 |
佐々木・大庭 |
上原.阿部 |
杉本・森原 | 5 |
1 |
|
佐々木・大庭 | 4 |
5 |
|
上原.阿部 | 5 |
4 |
男子第3節
篠原・小林 5-4 鹿島・井口 / 松口・山口 5-3 花田・花田
女子第3節
杉本・森原 5-4 佐々木・大庭 / 高橋・山下 5-4 上原・阿部
篠原・小林 10ゲーム連取!!
男子第二節
篠原・小林 5-0 松口・山口(終了)
花田・花田 4-5 鹿島・井口(終了)
篠原・小林 2勝0敗
鹿島・井口 1勝1敗
松口・山口 1勝1敗
花田・花田 1勝1敗
W.T.ガルウェイ著: 新インナーゲーム
必読書!!よまなきゃなにもはじまらない。 (★★★★★)
玉木 正之著: スポーツとは何か(講談社現代新書 1454)
ソフトテニスについては触れられてはいないが、ソフトテニスとはなんなのか、を考えるには欠かせない。 (★★★★)
ブラッド・ギルバート共著: 読めばテニスが強くなる
庭球書誌学参照 (★★★★)
日本ソフトテニス連盟編: ソフトテニスコーチ教本 新版
こちらは中、上級者向けと銘打ってある。連続写真はこちらも多数 (★★★)
日本ソフトテニス連盟編: ソフトテニス指導教本 新版
あらゆることを一通りカバーしている。連続写真も多数。地域スポーツ指導者養成テキスト。 (★★★)
榎並 紳吉著: 基礎からはじめるソフトテニス(012 sports)
元世界チャンピオンで現男子ナショナルチームの斉藤コーチがネットプレーの模範をしめしており、それだけでも価値がある。 (★★★)
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