世界選手権開幕まで一ヶ月!!
上画像は前回大会の開会式。ソフトテニスの大会としては前代未聞のスケールだった。
第14回世界ソフトテニス選手権開幕(10月27日〜11月1日 韓国聞慶市)であと一ヶ月と迫った。国内では国体(山口)、全日本(松本)と国内最重要トーナメントが続くので、あっという間に開幕ということになるだろう。ライバル国の台湾、韓国もこれから国体であり、その重要さは日本と同様、いやそれ以上の存在なので代表選手はたいへんである。しかし、見方をかえれば選手のコンディションはピークとなるはずで、世界選手権本番が本当に楽しみだ。
→前回大会、日本男子団体優勝の瞬間。
今回の世界選手権開催決定にいたるまでは、なかなかたいへんだった。世界選手権はいままですべて日本、韓国、台湾で開催されてきた(1975、1981はアメリカで開催されたが、主催国は日本。台湾問題のため日本国内での開催が困難だった)。今回はいよいよ、その主要三国をはなれて中国で開催という流れだったのだが、昨年のアジア競技大会(広州)、再来年(2013)の東アジア競技大会(天津)とビッグイベントがつづくことになった中国が辞退、なかなか代替開催地を特定できなかったのである。
さまざまな候補地が噂され消えていった。一番強烈だったのは欧州で開催というもの。具体性があったのか、ただの憶測かは定かではない・・・。カリフォルニアというのもあった(これは毎回でる話)。欧州となると予算が・・・と心配したものだが、現在のユーロ安をみると有りだったな、と思わないでも無い(ただ原油高で燃油追加料金が半端じゃないです)。
台湾、タイ(チェンマイ)、韓国、日本なども候補地として噂されたが、台湾はただの噂だったみたい(来年アジア選手権を開催)。(チェンマイは個人的にはちょっと期待してしまった...)結局、韓国ムンギョンに決定したのは今年にはいってしばらくしてからのことだった。
もともとムンギョンは前回大会l開催に立候補、アンソン市と招致合戦に敗れている。アンソン市の勝因は屋根付きクレーコートの存在が大きいとされ、ムンギョンも屋根を建設、2008年にアジア選手権を開催している(そういえばこのときも開催予定地だったヨス市が返上したための開催だった)。そして今回念願の世界選手権開催となったわけである。同一都市でアジア選手権、世界選手権の両方を開催した例は名古屋に例(1985、1988ただし同一会場ではない)があるだけ、ムンギョンのような地方小都市では異例のことといえるだろう。
急なことなので決定してからもいろいろたいへんだったようだ。私は韓国代表決定戦を取材にために4月にムンギョンを訪れたが、コートにはお役人とおぼしき人等がひっきりなしに訪れ、韓国協会はその対応に大忙しという風だった。韓国メディアでは『大会開催返上か?』の情報まで乱れ飛んだとのことだが、無事、開催の運びとなり実に喜ばしい。世界選手権は桁違いにお金のかかる大会と聞いており、関係者のご苦労は並大抵ではないのである。今回会場となるムンギョン市営コート。陸上競技場、及び体育館を併設する複合施設だ。画像は観客席上段からみたメインコート。計11面 内4面が屋根付き。サーフェースはクレーだが、屋根付きとそれ以外で材質が異なる。
これは前回大会(1997) サブコートで入場行進を待つ参加選手。参加国は40カ国をこえた。