デイリーレポート 13日 国別対抗団体戦 stage1その2 アジア競技大会
先に書いた男子 日本 vs.中国は本来11時スタートの予定だった。一時間押しだったわけだが、これは朝9:00スタートだった中国vs.モンゴルが長引いたためである。この試合の終了が11:40分。2時間40分にわたる大熱戦だった。
国際大会ではやはりトップ3の試合がメインである。しかし見所はそれだけではない。トップグループにつづくBグループともいうべき国々の試合というのが実におもしろい。
ここ(Bグループ)に入るのは中国、モンゴル(世界選手権団体4位)、フィリピン(アジア選手権団体3位)、そして今回出場しなかったインドネシア、タイといったチームで、まったくのどんぐり、つまり実力伯仲である(モンゴル女子はやや力不足)。その実力も多くの日本人がイメージするよりずうっと高い。特にシングルスでは3強とも十分にわたりあえるだけの実力を備えた選手をどこも備えており、全日本シングルスの出場すればかなりの確率で上位に進出してくるだろうし、優勝すら狙える。つまり、このアジア五輪でもメダルをとってもおかしくないところまできているのだ。自由な発想のダブルスも実に楽しい。モンゴル戦直後の中国チーム。応援に感謝。
インドネシア、タイが今回出場しなかったと書いた。新興国で実績がないこと、自国内でのソフトテニス統括団体がまだまだ弱小ということが大きいのだろう。どの国のNOC(オリンピック委員会)も予算には限りが有るのでメダル有望種目でないとなかなか派遣ということにならないが、インドネシアもタイも出場していれば十分にメダルは狙えた。メダル有望ということではフィリピン、モンゴルを上回る可能性さえあったと思う。とくに順位決定戦のない今回は可能性が高かった。
ソフトテニスにおける国際大会はまだまだ整備されているとはとてもいえないのでそのこと(メダルが有望であること)を各国連盟がNOCにアピールする材料がないというのは大きいとおもう。特にインドネシアに関しては関係者の努力で今回もう少しで派遣というところまでいきながらNOCに認められず残念な事だった(我々も微力ながらバックアップさせていただいたのだが)。
しかしここにひとつ朗報がある。フィリピン協会のプレジデントであるタマヨ氏によるとSoutheast Asian Games(SEA GAMES)にソフトテニスが正式に参加することが決まったらしい(右画像はシングルスメダルセレモニーでプレゼンターをつとめたタマヨ氏)。
このSEA GAMESは2年毎に開催される東南アジアのオリンピックで1959年より開催されている。東アジアにおけるEAST ASIAN GAMES(東アジア五輪 4年毎に開催、次回は2013年天津で。ソフトテニスは正式種目復帰がほぼ確定)と同じ位置づけの大会だ。このSEA GAMESへの参加は東南アジアソフトテニス関係者の念願悲願であった。もう10年以上前からなんども参加がまことしやかに伝えられ、日本の関係者のなかではとっくに参加していると思い込んでいるひとさえいるほどである(私自身つい先年までそう思っていた)。
前回大会つまり2009年はラオス開催であり、参加実現まで肉迫といえるような状況だったがなぜか頓挫、がっかりしたものだ。ラオス大会は前々回のタイ大会にくらべて大幅縮小されての開催であり、その影響があったのかもしれない。(タイ大会は46種目 ラオス大会は25種目)。SEA GAMESに参加する国々はタイ、インドネシア、ラオス、ベトナム、カンボジア、ブルネイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン等、ソフトテニス関係国 も多数ありしかも実力伯仲である。熱戦がおおいに期待されるし、そこでもりあがれば、いや間違いなく盛り上がるが、2014年のアジア五輪にむけて東南アジアのソフトテニスに新たな道が 開けるのではないか。(左画像はダブルスでベスト8にはいったフィリピンARCILLA/ARCILLA)
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