男子団体戦準決勝 日本vs.韓国 2 チャイニーズカップ2010
話 が前後する。男子準決勝開始時にはますます暗くなり、照明にも灯がはいる。雨は今にも落ちそうでスコール必至の状況、なんとかもってくれ、という希望すらもてないかんじ、いつでも機材をかかえて逃げられる準備だけは整えての観戦だ。ナイターといっても設備はやや貧弱でほの暗い。そんな中での男子準決勝同時進行、かたや韓国vs.日本、隣では日本vs.台湾、胸躍るカードである。
話をもどそう。先頁ででたパクキョンテと団体戦で組んだのがヤンチンハン。2008年のアジア選手権でイヒョンス(タルソン)とのペアで優勝したベテランネットプレイヤーだ。アジア選手権にはBチームとしての出場だった。このBチームというのはアジア選手権と世界選手権における開催国ワイルドカードのことで個人戦のみに出場できる。Bチームつまりワイルドカードから国際大会を勝ちきったというのは1998年世界選手権の謝・陳(台湾)とこのイ・ヤン(李・梁)以外に例がない。韓国男子の層が厚さを示しているといえよう。そのアジア選手権個人戦ダブルスにおける篠原・小林の初戦の相手が、イ・ヤンだった。ヤンが縦横に勝負しまくり圧倒。この試合、実は篠原・小林の(ペアとしての)国際大会デヴューだったのだが、結果0−4という苦い味の船出となった。今回の展開もそれと酷似。ヤンの圧倒的運動量は相変わらずというかアジアチャンピオンを奪取したことでそれは確信にみちたすごみを増している。実際、現在みていて、もっとも魅力的な選手の一人である。
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